社会科教育の脱中心化 越境的アプローチによる学校教育研究

タイトル: 社会科教育の脱中心化 越境的アプローチによる学校教育研究
著者: 佐長健司
大きさ: A5判
ページ数: 328頁
定価: 3,520 円(税込)
ISBN: ISBN978-4-909655-05-9
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概要

近代個人主義が支える教育原理としての内化を転換することによって、社会科教育及び学校教育の新たな可能性を開く。求めたいのは、脱中心化の原理によって、学習者が環境と相互作用し、教師とも一体となって社会へ参加するように学ぶことである。さらには学校外部の人々とも連携しながら、社会に貢献する豊かな学びを開くようにしたいという、著者の長年の学校教育研究の成果と論考をまとめてものである。

目次

第1部 教育内容と学力
 第1章 概念的知識のディコンストラクション
  第1節 概念的知識の転移・応用の定義
  第2節 社会科授業における知識転移可能性の検討
  第3節 社会生活への知識転移可能性の検討
 第2章 「トゥールミン・モデル」による教育内容の検討
  第1節 議論のレイアウト
  第2節 議論のレイアウトの受容と普及
  第3節 トゥールミン思想における議論のレイアウト
  第4節 社会科授業構成の転回
 第3章 サイボーグ化する学習者のハイブリッド学力
  第1節 学力の在処
  第2節 サイボーグ化する学習者
  第3節 ハイブリッド学力の育成
 第4章 社会変革へ向かう学力を求めて
  第1節 学習の水平的拡張
  第2節 歴史的に新しい社会的な学習
  第3節 正統的周辺参加における拡張による学習
第2部 カリキュラムと授業
 第5章 プランからの解放と状況への自由
  第1節 プランの呪縛
  第2節 相互作用のリソースとしての学習指導案
  第3節 表現としての学習指導案
 第6章 プランから社会的ネットワークへ
  第1節 プラン中心主義のカリキュラム
  第2節 カリキュラム原理としての脱中心化
  第3節 社会的ネットワークのカリキュラムを求めて
 第7章 市民社会に埋め込まれた問い
  第1節 分析視座としての正統的周辺参加の理論
  第2節 学校的状況に埋め込まれた問い
  第3節 学問的状況に埋め込まれた問い
  第4節 市民社会への参加を求める問い
 第8章 市民的変容のダブル・バインド
  第1節 市民的資質育成から市民的変容へ
  第2節 市民として語ること
  第3節 市民的変容のダブル・バインド
第3部 学習評価
 第9章 社会科ペーパーテストの状況論的検討
  第1節 高等学校入学者選抜学力検査問題「社会」の概要
  第2節 高等学校入学者選抜学力検査問題「社会」の分析
  第3節 学校的状況の構成
 第10章 二人称アプローチによる学習評価
  第1節 二人称アプローチによる学習評価の原理
  第2節 二人称アプローチのポートフォリオ評価
  第3節 二人称アプローチによるナラティヴの活用
 第11章 歴史テストのアフォーダンス
  第1節 意味のない歴史「暗記テスト」
  第2節 短い解答時間と学習時間
  第3節 環境に埋め込まれた歴史的思考
 第12章 社会的相互行為としての知識
  第1節 認知主義的な知識観・学習者観
  第2節 授業「裁判員制度の見直しを提言しよう」のナラティヴ
  第3節 状況主義的な知識観・学習者観

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